悩みに寄り添うハーブの魔法「Medi Cafe HERB&SPICE」を訪ねてみた。





実家のように温かく、心と身体を優しくいたわる、ハーブとスパイスをテーマにしたカフェだ。今回は店主の山田 真代(やまだ まよ)さんに、カフェを開くまでのストーリーや、カフェのこだわり、未来の展望などを伺った。
- ハーブの香りに包まれた癒しの空間
- 店主自身の経験から生まれたハーブ専門店
- お客様に寄り添うオーダーメイドのハーブ
- 飛行機で全国へ!ハーブと食でつながる未来
①ハーブの香りに包まれた癒しの空間
2017年10月に、江南市の自宅を改装してオープンしたMedi Cafe HERB&SPICE。ハーブの優しい香りに包まれた店内が、訪れる人の心を安らぎで満たす。「メディカルハーブ」を専門とする、日本ではまだあまりなじみのない形態のお店だ。
Medi Cafe HERB&SPICEには、どのようなお客様が来るのだろうか?
「お客様は、お一人で来られる方も多いんです。悩み事を誰かに聞いてほしい、そう思っている方が、うちには安心して来られるようです。」
そう、山田さんは分析する。
「当店は、お客様にとっての隠れ家であり、ほっと安らげる場所なんです。一人でふらっと来て、お茶を飲んで、気持ちを落ち着けて帰る。そんな場所を提供したいと思っています。」
店内は、温かみのあるインテリアで統一され、リラックスできる空間が広がる。山田さんの笑顔と、ハーブの香りで癒されること間違いなしだ。


②店主自身の経験から生まれたハーブ専門店
店主である山田さんとハーブの出会いは、ご自身のメンタルの不調がきっかけだった。
「薬を飲んでもなかなか良くならず、引きこもっていた時期も、入院していた時期もあったんです。」
そう、過去を振り返る。そんな時、ハーブに触れてその効果を実感した。
「ハーブを飲んだら、本当に落ち着いて、よく眠れるし、リラックスできるようになったんです。そこからハーブについて学び始めたのが、この道に入るきっかけでした。」
病院や薬局とはまた異なる、第三の選択肢があることを知った山田さん。ハーブについて学び、「JAMHA認定ハーバルセラピスト」という資格も取得した。ハーブ講師として、実際にハーブに関する講座を運営した経験もある。
「日本でハーブというと、おしゃれとか、自然派というイメージが強いかもしれません。でも、メディカルハーブは、漢方と同じように、植物の力で体の不調を整えるものなんです。」
昔から「カフェをやりたい」という夢を抱いていた山田さん。ハーブに魅せられた彼女は、自身の経験から誰かの悩みに寄り添うカフェをつくりたいと、開業を決意する。
「ただハーブティーを飲むだけでなく、お客様一人ひとりの悩みに合わせて、ハーブをブレンドして提供できるお店があればいいなと思いました。」
そんな想いから誕生したのが「Medi Cafe HERB&SPICE」なのだ。

③お客様に寄り添うオーダーメイドのハーブ
ハーブティーを提供するカフェ自体は、少なくはないかもしれない。しかし山田さんのお店は、それらのお店とは一線を画したポイントがある。
「うちのハーブには、ひとつひとつ、ちゃんと意味があるんですよ。」
そう、ハーブへの熱い想いを語る山田さん。
「たとえば、『夜、なかなか眠れない』という悩みがあったとします。でも、ストレスやホルモンバランスの乱れなど、原因はさまざまです。それによってブレンドするハーブは変わって来るんですよ。」
お客様一人ひとりのカウンセリングを丁寧に行い、体質や悩みに合わせたオーダーメイドのハーブを提供しているのが、Medi Cafe HERB&SPICEの特徴だ。
「カウンセリングでは、お客様の悩みをじっくりお聞きし、カルテを作成します。頭痛、不眠、肌荒れ…どんな些細なことでも構いません。お客様の言葉に耳を傾け、最適なハーブを調合するんです。メニューも、お客様の悩みを想像し、こういう時に良いハーブは何だろうと逆算しています。」
お店には、悩みや目的に合わせたハーブが豊富に揃っている。80種類以上のハーブを常備し、お客様の様々なニーズに応えているのだ。そして、世界にひとつだけの特別なハーブティーを生み出している。
また、個人にとどまらず、飲食店、美容院、花屋など、店舗向けにもオリジナルブレンドハーブをブレンド、提供するなど、その活動は多岐に渡る。山田さんのハーブに関する知識が、それだけ広く信頼されている証ともいえるだろう。
食事メニューにもこだわりが光る。国産・地元産の食材を使った、毎日メニューが変わるおまかせランチと、カレーランチが用意されている。
「同じメニューばかりだと、材料が揃わない日もありますし、お客様も飽きてしまいますよね。今日は何かなと楽しみにしてくださっている方も多いんですよ。」
もちろん、カレーは山田さんが独自に調合したハーブとスパイスを使用。体の中から元気が湧いてくるように、工夫されたものだ。ハーブが苦手な人でも食べやすくなるよう、おいしく、かつ体に優しい味わいを追求している。


④飛行機で全国へ!ハーブと食でつながる未来
2024年11月には岐阜県各務原市に2号店をオープンした。結婚式の二次会ができるほどのスペースがある。もちろん店舗が増えても「ハーブを通じて、お客様の心と体の健康をサポートしたい。そして、お客様にとってほっと一息つける、安らぎの場所であり続けたい」という、山田さんの想いは変わらない。広々とした店内で、より多くの人にハーブの魅力を伝える新たな挑戦を始めている。
多忙な日々を送る山田さんだが、どのような未来への展望を持っているのだろうか。尋ねてみると、意外な言葉が飛び出した。
「実は、飛行機に乗って仕事をするのが最終目標なんです!」
どういうことだろうか?
「飛行機に乗るのが好きなので、どんな仕事なら飛行機に乗る出張の仕事ができるんだろう?と逆算して、それができる仕事を探したいんです。「ガチャ旅」って知っていますか?」
首を振ると、詳しく説明してくれた。
「ガチャ旅は、購入したときはどこに行くのかがわからないんです。1週間前に行き先が決まるんですよ。「山形です」とか。ホテルと飛行機がセットで、行き先が決まってから、いろいろ調べるんです。」
やはり、現地でもハーブのお店に足を運ぶのだろうか?
「もちろんハーブのお店もチェックしますが、それだけではありません。どの地方にも、絶対おいしいものがあるんですよね。そこでしか買えないものとかを探すのが楽しいんです。」
そう言って、目を輝かせる山田さん。将来は居酒屋をやるのもいいかも、と新たなアイディアも飛び出した。
「飛行機に乗って各地を飛び回り、地方の美味しい食材を使った料理を仕入れる。それを提供して、お客様に喜んでもらいたい。それが夢ですね。定食屋のおばあちゃんがやっているお店みたいなイメージで、温かくて、人が集まる場所にしたいです。」
カウンセラーに悩みを相談できる居酒屋、それも面白いかもしれない。
お店を経営し、社交的に見える山田さんだが、実は人と話すのは苦手だという。
「どちらかというと、ネガティブな性格だと思います。大人数で何かをするのが得意ではないんです。友達もあまり多くないんです。今やっていることは、私の性格からすると完全に真逆なんですよ。」
しかし、それでもあえて逆のことをしているという。なぜだろうか。
「私は、自分が苦手な事でも、とことんやってみる性格なんです。時には無理をしてでも限界までやってみる方が、意外と何かが見えてくることもあると考えています。」
その言葉からは、自分の人生をかけてハーブの魅力を伝え、人を癒していきたいという、山田さんの経営哲学と覚悟が垣間見える。
店舗経営は決して楽ではない。山田さんも、心無い口コミに心を痛めた経験がある。しかしそれらの逆境をバネにして、唯一無二のリラックスの空間をつくりあげてきたのだ。
Medi Cafe HERB&SPICEは、ハーブとスパイスの香りに包まれた、心温まる場所として、これからも多くの人々に愛され続けるはず。誰でも、ちょっとだけ現実から逃避したくなるときがあるだろう。そんなときは、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

詳しい情報はこちら