飲食業
中村区

10年間変わらぬ情熱で焼き菓子を届ける「Plarine(プラリネ)」を訪ねてみた。

10年間変わらぬ情熱で焼き菓子を届ける「Plarine(プラリネ)」を訪ねてみた。
JESSE <small>ジェシー</small>
JESSE ジェシー
お世話になった人にお礼をしたいんだけど、何がいいかな。
MEI <small>メイ</small>
MEI メイ
クッキーなんてどう?日持ちもするし、喜ばれると思うわよ。
JESSE <small>ジェシー</small>
JESSE ジェシー
クッキーか~いいね!でも、お菓子は味見してるうちに全部自分で食べちゃうんだよねぇ。
MEI <small>メイ</small>
MEI メイ
・・・それくらい我慢しなさいよ!・・・
この記事は約5分で読めます。
名古屋市中村区にある「プラリネ」をご存知だろうか。
身体に優しい素材を使った、ほっとできる焼き菓子を提供するお店だ。今回は、「プラリネ」のオーナーである鈴木むつみさんに、開店までの道のりや、お菓子作りへのこだわり、そして今後の展望についてお話を伺った。
今回のツムギポイント
  • 幼い頃からの夢を叶えるため製菓学校への進学
  • 自分の店を持ち、長く働きたいと独立を決意
  • プラリネのこだわり、身体に優しいお菓子
  • 「こだわらないことにこだわる」柔軟な姿勢

①幼い頃からの夢を叶えるため製菓学校への進学

 

栄生(さこう)駅の近く、住宅街の一角に佇む小さな焼き菓子店「プラリネ」は、2014年10月14日にオープンし、今年で10周年を迎えた。どこか懐かしい雰囲気の漂う店内には、常時30種類前後の焼き菓子が、所狭しと並べられている。一つ一つ丁寧に手作りされた焼き菓子は、素材の味を最大限に引き出し、口にした人を幸せな気持ちにしてくれるのだ。

 

 

鈴木さんが焼き菓子づくりを始めたきっかけは、幼少期まで遡る。お母様がよく家で焼き菓子をつくっていた。

 

「母は、買うよりも作った方が安いという感覚で、よくマドレーヌなどの焼き菓子を作ってくれていました。」

 

その様子を見て育った鈴木さんは、自然とお菓子づくりに興味をもつようになったのだ。

 

そして高校を卒業後、製菓学校へ進学した。洋菓子・和菓子・パンなど幅広く学んだ鈴木さんは、中でも焼き菓子に魅力を感じる。卒業後は、実習先のお店にそのまま就職し、さまざまなことを学んだ。その後いくつか転職をしさらに経験を積む。

 

②自分の店を持ち、長く働きたいと独立を決意

 

さまざまな仕事を経験してきた鈴木さん。その中で、定年もなく、自分のペースで長く働き続けたいと考えるようになっていく。

 

「昔から漠然とですが、いつか自分のお店を持ちたいという夢はありました。自分の店なら、年齢関係なくいくつになっても働き続けられるなと思ったのです。」

 

そう語る鈴木さんは、長年の夢だった「自分のお店」を具体的に考えるようになる。そしてある日、鈴木さんはお金を貯めて独立することを決意。

 

「会社に勤める方が安定しているとは思いますが、自分のやりたいことを実現するためには、独立した方が合っているんじゃないかなって思いました。」

 

独立の準備期間中は、雑誌やインターネットでさまざまなお店の情報を収集し、自分のお店で提供したいお菓子のイメージを膨らませていった。

 

融資は受けず、自己資金のみでスタート。貯金は空になったという。そんな鈴木さんの励みとなったのは、お母様の言葉だった。

 

「母からは反対されませんでした。むしろ、やってみればいいんじゃない、と言ってくれたんです。その言葉を聞いて決意できました。」

 

そして満を持してオープンしたのが「プラリネ」なのだ。お母様は開店後も、毎日のようにお店に来て手伝ってくれるという。

 

「最初は一人でやるつもりだったんですが、母が手伝ってくれるようになったんです。毎日通うのも大変だと思って休んでいいよと言っても来てくれるんです。それに、私の決めたことは反対せずに任せてくれます。母はいつも一歩引いて見守ってくれています。」

 

親子で一緒に仕事をするのは大変ではないかと感じたが、基本的には「娘に任せる」姿勢を貫いているお母様。鈴木さんにとって、大変心強い存在だろうと感じた。

 

③プラリネのこだわり、身体に優しいお菓子

 

店名である「プラリネ」は、オーナーが学生時代から好きだったお菓子の名前から取っている。ローストしたナッツを煮詰めた砂糖でコーティングしたものだ。カリッとした食感と香ばしい風味という特徴をもつ。

 

「多数あるお菓子の中でも、プラリネは特別な思い入れがあります。 砂糖液を金平糖のように炒って、少しずつ砂糖衣をつけていく、その工程に魅了されたんです。」

 

そう語る鈴木さん。大好きなお菓子をみんなにも楽しんでもらいたいという、鈴木さんの気持ちが伝わってくる。

 

「プラリネ」のお菓子は、「体に優しい」 ことを第一に考えてつくられている。 着色料や保存料は、一切使用してない。油脂は植物由来のもの、砂糖は白砂糖ではなく、ミネラル豊富なきび砂糖を使用している。

 

「白い砂糖は体を冷やすと言われています。きび砂糖は子供の頃から馴染みのある味でした。 精製度が低く、ミネラルを含んでいるので、体に優しいお砂糖なんです。」

 

白砂糖は、製造過程で体に必要なビタミンやミネラルが取り除かれてしまう。また、血液に急激に吸収されるため、血流が悪くなってしまうのだ。

 

プラリネのこだわりは、健康志向の高い顧客、特に子育て中の母親層から支持を得ている。また、年配の男性客も増えているそうだ。

 

「一番人気なのは、プラリネ印のクッキーです。ツートンカラーになっていて、ココア味が一番よく売れますね。」

 

また、定番商品だけでなく、ハロウィンやクリスマスなどのイベント時には、限定クッキーなども販売しており、幅広い年齢層のお客様に喜ばれている。

 

また、プラリネの隠れた人気メニューとして「カヌレ」がある。しかしカヌレは常時販売されているわけではない。

 

「カヌレは、焼き上がりまで1時間かかるんです。うちはオーブンが1台しかないので、毎日は作れません。賞味期限も当日中なので、ロスを考えると頻繁には作れないんです。」

 

カヌレの販売情報は、お店のInstagramに上がっていることも。ぜひチェックしてみてほしい。

 

④「こだわらないことにこだわる」柔軟な姿勢

 

鈴木さんの座右の銘は「こだわらないことにこだわる」だ。

 

食材や製法など、お菓子づくりに関することにはとことんこだわるが、それ以外のことに関しては、柔軟に対応するように心がけている。

 

「昔はもっと「こうでなければいけない」という気持ちが強かったかもしれません。 でも、年齢を重ねるにつれて、徐々に変なこだわりを捨てられるようになったと思います。」

 

そう、鈴木さんは振り返る。長年に渡るお菓子づくりの経験で培った考え方だ。

 

 あまりコミュニケーションが得意ではないと語る鈴木さんだが、お客様には常に気を配っている。 また、栄生駅周辺の店のマップをつくりたいという夢も持っている。名古屋駅まで一駅という便利な立地でありながら、都心すぎない環境。近年、新しいお店が増えているということで、需要は高そうだ。

 

プラリネは、2024年に10周年という節目を迎えた。しかし鈴木さんは多店舗展開や規模の拡大は考えていないという。

 

 「多店舗展開は考えていません。スペースの問題で移転は必要ですが、将来的には喫茶スペースを設けて、お客様にくつろげる空間を提供できたらと考えています。こじんまりと、自分のペースで、長くお店を続けていきたいと思っています。」

 

それが鈴木さんの願いだ。今後もお菓子の仕事を辞めることはない、そう力強く語る。

 

プラリネは、鈴木さんのお菓子作りへの真摯な姿勢が感じられるお店だ。身体に優しい素材を使った手作りの焼き菓子は、食べる人の心を温かく包み込んでくれるはず。大切な人へのプレゼント、そして自分へのごほうびに、ぜひ選んでみてはいかがだろうか。

 

SNSで記事をシェアしよう

RECOMMEND

記事一覧へ戻る

Instagram