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一宮市

日本一格好いいハイクオリティ金魚専門店「HIDE OUT」を訪ねてみた。

日本一格好いいハイクオリティ金魚専門店「HIDE OUT」を訪ねてみた。
JESSE <small>ジェシー</small>
JESSE ジェシー
金魚ってかわいいな~!
MEI <small>メイ</small>
MEI メイ
本当ね~色々な色味や個体がいてかわいい!人気の理由がわかるわね!
JESSE <small>ジェシー</small>
JESSE ジェシー
よし!僕も人気のゴリラを目指すぞ!ネクタイ閉めてトロッコに乗って!それから必殺技のココナッツ…
MEI <small>メイ</small>
MEI メイ
・・・それ以上はやめて!ゲームキャラのパクリだし、本当に怒られるわよ・・・
この記事は約7分で読めます。
一宮市にある「金魚専門店HIDE OUT」をご存じだろうか。
ハイクオリティな金魚のみをあつかう専門店だ。ここでは、マニアをもうならせる厳選された金魚たちが優雅に泳いでいる。金魚に興味を持ったきっかけや熱い想い、そして今後の展望などについて、代表の田中 直斗(たなか なおと)さんにお話をうかがった。
今回のツムギポイント
  • 常識を覆すスタイリッシュな「隠れ家」の金魚屋さん
  • ハイクオリティな金魚を求め全国からファンが訪れる
  • 金魚屋さんは「かかりつけ医」丁寧なアフターフォロー
  • 買わずに後悔より買って後悔、同じ金魚には出会えない

①常識を覆すスタイリッシュな「隠れ家」金魚屋さん

 

あなたは「HIDE OUT」という店名を目にしたとき、どのようなお店を思い浮かべるだろうか。格好いいものを詰め込んだ、オーナーこだわりのセレクトショップ、それともちょっと背伸びして恋人と行きたいショットバー?

 

答えは、金魚屋だ。

 

金魚屋というと、一定の年齢以上の人であれば、こんなイメージを想像するのではないだろうか。商店街の片隅に店舗があり、正面には真っ青なテント看板。店内は薄暗く、少し生臭くて、苔むした水槽からはポコポコと空気の音がする……

 

しかし「HIDE OUT」はそんな常識を覆すスタイリッシュなお店だ。

 

入口にはアメリカ映画のようなアートな看板。黒く塗装されたドラム缶の上には白頭鷲のオブジェ。とても金魚屋とは思えない。内装もしかりで、もし金魚ではなく、ヴィンテージの古着やアナログレコードが並んでいても違和感がないだろう。ちなみにHIDE OUTは「潜伏場所・隠れ家」という意味だそうだ。

 

代表の田中さんは、金魚屋と建築業の2つを経営しながら、4児の父親でもあるという、めちゃくちゃパワフルな人物だ。なぜ、金魚屋を始めようと思ったのだろうか?

 

「もともと熱帯魚が好きで、中学生くらいのときから飼育していました。最初は熱帯魚の餌用として、金魚を飼い始めたのです。ただ、金魚の飼育って難しくて、たくさん死なせてしまったんです。そこから金魚を育てる難しさや楽しさを知り、そこからハマっていきました。」

 

なんと、最初は餌として飼い始めたのがきっかけだったのだ。そこから田中さんは、金魚の世界に魅せられていく。

 

そしてついに趣味が高じて、金魚屋さんを開くことになったのだ。

 

「学校を卒業してからは、会社員として店舗の内装会社に勤めていました。誰もが知っている有名な店舗の内装をしていたんです。15年働いた後、独立してもやっていけそうだという手ごたえを感じました。そしてこの機会に、自分の趣味だった金魚のお店もやってみようと思ったのです。建築業と金魚屋、ほぼ同じタイミングでスタートしました。」

 

背景にあったのは、お子さんたちへの想いだ。

 

「以前、子どもに「何の仕事をしているの?」と聞かれた事があるんです。その時に僕が本当に好きなことを仕事にしようと思ったんです。その時に金魚屋を始める決心がついたんです。子どもにいつも楽しみながら仕事をする姿を見せたいんです。内装業も金魚屋もそうですが、すべての行動が自分の責任になるため、厳しいこともありますが、その分楽しさや達成感も感じています。」

 

②ハイクオリティな金魚を求め全国からファンが訪れる

 

HIDE OUTには、金魚を求め北海道から沖縄まで、全国各地から金魚ファンが訪れるという。

 

金魚屋自体は全国各地にあると思うのだが、なぜHIDE OUTなのだろう。

 

安く金魚が手に入るなどの理由があるのだろうか?

 

「逆ですね。うちが取り扱う金魚はこの地域ではとびぬけて高価です。東京に金魚を買い付けにいくのですが、1番良いと思えるクオリティの個体しか扱っていません。金魚をInstagramに載せているのですが、お客様はかなり目利きの方が多いので、写真を見ただけでもある程度、質が良いかどうかを判断できるんです。ですから、とことんハイクオリティな金魚にこだわっています。ただビギナーの方はお断りというわけではなく、ビギナー向けの扱いやすい金魚も多数います。」

 

ちなみに取材を行った週は神戸・松本・金沢からお客様が金魚を買い求めに訪れたそうだ。やはりなかなか「ここだ!」という金魚屋に出会うのは難しいのだろうか。

 

「そうです。僕が金魚屋を始めた理由が、まさにそれなんです。自分が金魚を買いたいと思えるお店がなかったから、自分でやろうと思ったのがきっかけです。」

 

こうして、田中さんが理想とする金魚屋「HIDE OUT」が生まれたのだ。

 

田中さんを惹き付けてやまない、金魚の魅力とは何だろうか?

 

「金魚って、元々はフナ(鮒)から始まっているんですよ。見た目が全く違うので同じ魚とは思えないですよね。そこが面白いと思っています。」

 

フナは知っている人も多いだろうが、黒っぽい銀色の魚。確かにあの魚が美しい金魚になるのだから不思議だ。

 

「たとえばマグロはどんなに世代交代しても、見た目が変わらないですよね。でも金魚は変化の振り幅がとても大きい。一番いろいろな個体がうまれる魚なんです。歴史はかなり古いのですが、まだまだ進化する可能性を秘めています。」

 

金魚の歴史は古く、約1700年前に中国で突然変異した赤い色のフナが発見されている。そこから長い年月をかけて品種改良されてきた。日本には室町時代に伝来。当初は貴族以外には手が届かなかったが、江戸時代には金魚の養殖が盛んになり、庶民の間でも親しまれるようになったのだ。

 

そして2019年、金魚のすべてのゲノム配列が解読されて話題になった。現在はこのゲノム配列のデータをもとに、デメキンやランチュウなど、さまざまな品種のゲノム解析が進められているという。まだまだ研究が深められている領域なのだ。

 

【参考資料】キンギョの全ゲノム解読により脊椎動物の進化の謎に迫る

https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2019/20190627_1

 

今でも、毎年のように新種の金魚が生まれるという。次はどんな金魚が生まれるのだろう注目するのも、金魚の楽しみのひとつなのだそうだ。

 

③金魚屋さんは「かかりつけ医」丁寧なアフターフォロー

 

世の中にはいろいろな金魚がいるが、どの品種が人気なのだろうか?

 

「やっぱりランチュウですね。あとピンポンパールも人気です。」

 

ランチュウは背びれのない卵型の金魚。頭部に「肉瘤(にくりゅう)」と呼ばれる独特のコブ状の突起があるのが特徴だ。一方、ピンポンポールは丸々とふっくらした愛らしい金魚。真珠のような光沢がある。

 

「ランチュウは肉瘤で目が埋まっちゃうので、あまり前が見えていないのですよね。でもそこもちょっとブサカワな感じで人気がありますね。性格は温厚です。背びれがないので、ふわっと漂うように泳ぎます。」

 

もしかしたら近い将来、ランチュウやピンポンパールを超える人気の金魚が生まれるかもしれない。そう考えるとたしかにワクワクしてくる。

 

生き物を扱うことで、苦労していることをうかがってみた。

 

「魚っていうのは、犬や猫、鳥などと違って動物病院がないんですよ。ですから、治療法は自分で覚えるしかないんです。なので、常に勉強です。」

 

確かに、言われてみれば金魚や熱帯魚を飼っている家は多いが、動物病院は聞いたことがない。お客様から相談を受けることも多いという。金魚屋さんは、魚のかかりつけ医でもあるのだ。お客様からの質問で、わからなかったことはあるのだろうか。

 

「今のところはないですね。いろいろな経験をしてきましたから。言い方は良くないですが、今まで死なせてしまった金魚から多くを学びました。たくさん失敗して、たくさん学び次に活かす。そうやってどんどん飼い方がうまくなると思うんです。」

 

タイトルは忘れてしまったが、以前観た医療のドラマで、これに近いセリフを聞いた覚えがある。初めから上手な人なんていない。失敗を重ね、失敗から逃げないことで、プロフェッショナルの域に到達するのだ。

 

ちなみにうまく飼うこつのひとつとして、大きな水槽を用意することだという。やはり水槽が大きい方が、金魚のストレスも少ないのだ。これから金魚を飼おうと考えている人や、金魚を増やしたい人は、ぜひ田中さんに相談してみてほしい。

 

「うちはアフターフォローも強みです。決して売って終わりにはしません。うちで扱う金魚は金額が高いものがほとんどです。その分、人とのつながりをとても大切にしています。」

 

先ほどの病気の相談も、まさにアフターフォローのひとつ。このきめ細やかさも、全国の金魚愛好家から支持される理由だろう。

 

④買わずに後悔より買って後悔、同じ金魚には出会えない

 

田中さんに、今後の展望についてうかがってみた。

 

Instagramにも書いたのですが、移転を考えています。移転するときは、自分の好きなものを詰め込んだ、格好いい店舗にしたいですね。金魚屋に格好いいイメージを持っている人は、まずいないと思います。HIDE OUTは自他ともに認める「日本一格好いい金魚屋」です。ダサいイメージを変えたかったのも、金魚屋を始めた理由のひとつなんです。」

 

絶対格好いい金魚屋になるに違いない。めちゃくちゃ楽しみだ。また、来年以降は金魚以外の魚を扱う計画があるという。

 

「今までは金魚だけでした。もともと熱帯魚が好きだったので、少しですが熱帯魚を増やそうと考えています。プレコという品種です。」

 

プレコはナマズの仲間で、吸盤のような口が特徴だ。水槽の苔を食べてくれる、いわば魚の掃除屋さん。比較的丈夫な魚で、初心者でも飼いやすいのがうれしい。

 

「プレコ目当てで来た人が金魚の良さに気づくかもしれないし、逆に金魚を目当てに来た人が、プレコにも興味を持つかもしれない。そんな相乗効果も面白そうだと考えています。」

 

全国に向けて商売をしてきた田中さんだが、最近は地域貢献にも関心があるという。そんな田中さんの座右の銘を、最後にうかがってみた。

 

10代の頃から、周りの友達とかにも言い続けている言葉があります。それは『買わずに後悔するより買って後悔』です。これはお客様にも伝えています。今あなたが悩んでいる金魚は、他の人が買ったらもう出会えませんよって。同じランチュウでも、色も形も一匹ずつ異なります。同じ品種でも違いが露骨に出ます。一匹として同じものはありません。もう絶対、同じ金魚には出会えないんです。」

 

金魚はすべてが一点もの。だからこそ価値があるし、田中さんのように信頼できるプロの目利きが求められている。

 

これからの時代は、強みのかけ合わせが大事。もしかしたら全国を探せば、HIDE OUTより品ぞろえが豊富な金魚屋はあるかもしれない。しかしお洒落×金魚屋のかけ合わせは唯一無二の強みではないだろうか。

 

金魚が大好きな人も、以前飼ってたけどうまくいかなかった人も、そして新しい癒しの趣味を探している人も、ぜひHIDE OUTで一期一会の出会いを体験してみてはいかがだろうか?

 

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