世界に一つだけのプレゼントをつくれる「Bell Art」を訪ねてみた。





サンドブラスト、アイロンプリント、ボディペイントなど、様々な技法を用いて、世界に一つだけのオリジナルギフトを製作している。「人と人をつなぐ、メッセージギフト専門店」として、想いを形にするお手伝いをする古川 美穂(こがわ みほ)さんに、お店の魅力や強み、大切にしていることなどを伺った。
- 多彩な加工技術でオリジナルギフトを製作
- 趣味から生まれた、人と人をつなぐものづくり工房
- 小さいお店だからこそできる、Bell Art3つの強み
- 個人から企業まで、幅広い層から支持を集める
①多彩な加工技術でオリジナルギフトを製作
オリジナルギフトや記念品の製作を手がけるBell Artは、2017年7月に創業した。ギフト製作の枠を超え、地域活性化やSDGsへの取り組み、生涯学習支援など、多岐にわたる活動を通して持続可能な社会の実現に貢献している。
Bell Artの主要なサービスは「サンドブラスト」「アイロンプリント」「ボディペイント」の3つだ。
サンドブラストは、ガラス・ステンレス・プラスチックなどの素材に、砂を吹き付けて彫刻する技法だ。Bell Artではこの技法を用いて、オリジナルデザインのグラス・表札・キーホルダーなどを製作している。Bell Artのサンドブラストは、温かみのある風合いが特徴だ。出産祝いや結婚祝い、新築祝いなどのギフトとして人気がある。
アイロンプリントは、布、ナイロン、ポリエステルなどの素材に、熱と圧力を使ってデザインを転写する。Ball Artでは、アイロンプリントを使ったオリジナルのTシャツやバッグなどを製作している。チームの結束を高めるユニフォームや、ノベルティグッズなど、幅広い応用が可能だ。
ボディペイントは、特殊メイク用のインクを使用して、肌に直接絵を描くアートだ。 マタニティペイントとして、お腹に赤ちゃんがいる貴重な時間を思い出に残せると妊婦さんにも好評だ。

②趣味から生まれた、人と人をつなぐものづくり工房
Ball Artは古川さんがご主人と夫婦で経営している。さまざまなサービスを展開しているが、創業のきっかけは何だったのだろうか?
「実は主人の趣味なんです。自分のヘルメットにオリジナルのデザインを施したいという想いからエアブラシの学校に通い、エアブラシやサンドブラストの技術を習得したんです。その後、友人から「こういうものをつくれないか」と依頼されるようになりました。依頼が増え、徐々に可能性が見えてきたので事業化しました。私自身、家で育児をしながらできる仕事をしたかったこともあり、夫婦で経営しています。」
Ball Artという名前の由来は何だろうか?
「鈴は、人を引き寄せる合図で使われることがあります。鈴の音が人を呼び寄せるように、誰もが気軽に集まれる場所を作りたいという想いを込めています。」
なお、お子様の名前にも、「鈴」の字が使われているという。古川さんご家族にとって、鈴は重要なキーワードというわけだ。
Bell Artでは、次の2つのことを大切にしている。
①想いをカタチにする
Bell Artでは、お客様とのコミュニケーションを通して、想いを汲み取り、技術力と創造力を駆使して、世界に一つだけのオリジナルギフトを製作している。
②人と人をつなぐ
Bell Artでは、ギフトを通して人と人とのつながりを創造している。そして、つながりを大切にし、温かいコミュニケーションを心がけている。
③小さいお店だからこそできる、Bell Art3つの強み
Bell Artの強みはさまざまあるが、大きく3つに分けられる。
① 複数の加工技術を組み合わせた、独自の製品作り
② 丁寧なヒアリングとコミュニケーション
③ 地域のつながりを大切にする姿勢
まずは、複数の加工技術を組み合わせて独自の製品を生み出せることだ。さまざまな技術を駆使して顧客のさまざまなニーズに応えている。「この記念品に名前を入れたい」といった持ち込みの加工も受け付けており、柔軟に対応してもらえるのがうれしい。
「個々のお客様の要望に細かく応えられるのが、Ball Artの強みです。さまざまな技術を組み合わせることで、他にはない名前入りのギフトやオリジナルデザインのグッズを製作できます。たとえば、似顔絵作家の方とコラボして、人物やペットの似顔絵を入れた商品を提供しています。それがとても好評で、贈り物や記念品としてご利用いただくことが多いんです。」
大きな企業ではなかなか難しい、世界にひとつだけの特別なアイテム。もらった方も思わず笑顔になること間違いなしだ。
また、Bell Artは丁寧なヒアリングも強みだ。お客様とのコミュニケーションを大切にしており、想いを理解しようと寄り添っている。
「お客様がどんなイメージを持っているのか、具体的に伺うようにしています。また、製作途中はLINEやメールでコミュニケーションを取りながら進めています。イメージ画像をお送りして「こういう感じで進めてよいですか?」と確認することもあります。初めてのご依頼だと不安を感じる方もいらっしゃるので、そういった不安を取り除くのも私たちの役割です。」
きめ細やかな対応の積み重ねで、顧客からの信頼を得ているのだ。
さらに、Bell Artは地域のつながりを大切にし、さまざまなイベントを開催している。そして活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献してるのもポイントだ。 廃材を再利用した商品の開発、地域特産品を活用したグッズ製作、物作り体験を通しての生涯学習支援など、さまざまな取り組みを通して、持続可能な社会の実現を目指しているのだ。
「ただ商品を展示販売するだけでなく、たとえば結婚式場を利用したマルシェイベントでは、結婚式を挙げたくなるような空間作りをテーマにしています。また、サンドブラストやボディペイントなどのワークショップを定期的に開催しています。クリスマスやハロウィンといった季節に合わせたテーマで企画すると、子どもたちにも喜ばれるんですよ。」
特に夏季限定のボディペイントは人気が高く、夏祭りなどのイベントで多くの人が行列を作るほどだそう。
今後も、地元の方々が気軽に楽しめるイベントを企画していきたい、そう古川さんは語る。

④個人から企業まで、幅広い層から支持を集める
Bell Artの顧客には、どのような人たちがいるのだろうか。
「個人のお客様、団体のお客様、両方いらっしゃいます。個人のお客様は、記念品やプレゼント用途が多いですね。企業向けにノベルティの製作も行っています。コロナ禍の頃、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」(2020年放送)に合わせて、明智光秀の桔梗紋をあしらったマスクがヒットしました。そのマスクをきっかけに、『当社のロゴを入れてマスクを作ってほしい』という需要が増えたんです。」
コロナ禍の頃は、誰もがマスクをつけて過ごしていた。さりげなく取り入れられて、歩くだけで自社の宣伝になる。コロナ禍を逆手に取った発想だと言える。コロナ禍は落ち着いたが、今でも冬の時期はマスクをつけて過ごす人が多いので、まだまだ需要はありそうだ。
古川さんが、仕事で喜びを感じるのはどのようなときだろうか?逆に、大変だったこと、もうやめたいと感じたことはあるのだろうか?
「やめたいと思ったことはないですね。うれしいのは、商品を作成して出来上がったものをお客様に見ていただくときですね。出来上がった作品を見て、お客様がとても喜んでくださる瞬間は、本当にやりがいを感じます。」
今後の展望についても伺ってみた。
「引き続き、ご縁を大切にすることです。いただいたご縁を、極力返していきたいです。ビジネスは最終的に、人と人とのつながりが大切です。良い関係性が築ければ、それがまた新たなご縁を生み出します。また、扶桑町を拠点とする企業として、地域への恩返しを意識しています。「扶桑町で加工といえばベルアート」と思われるような、地域に根付いた企業を目指したいです。」
古川さんへのインタビューからは、ものづくりへの情熱と地域への愛着が感じられる。Bell Artは、多彩な加工技術と顧客中心のアプローチを武器に、オリジナルギフトの専門店として地域に愛されるお店になるだろう。大切な人への贈り物や、オリジナルアイテムを作りたいと考えている方は、検討してみてはいかがだろうか。

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